第2話-明らかになる神林の実態
「どうにかして潜入方法はないんか?」
自分が叶わぬであろう願いを神林を除くLINEグループで呟きます。
「ブロックされてるからなぁ。どうにもこうにもできんわ」
まあ思った通りの答えです。しかし1人ある案を出します。
「中学の友達に頼んで写真送って貰ったらどうや?」
しかし、自分は中学の時いじめにあっており、そのようなことを頼めるような友達はいませんでした。
そこでまた1人案をだしました。
「サブ垢はブロックされてないんちゃう?」
自分のサブ垢の名前は神林に知られているためこっちもブロックされてるだろうと思っていました。
まあ試すだけ試そうと思い、やってみました。するとこの方法が刺さりました。しかし、その垢は3ヶ月ほど動いていませんでした。
「なんだよ、動いてねぇーじゃん」
さすがに凹みました。すると友達がある垢を見つけました。
「これ、神林の垢じゃないか?」
そのアカウントの名前は神レン。本名とほぼ一致しているのと、自分が見つけたほぼ動いていない垢を前垢として貼ってあり間違いありませんでした。そして説明欄にあるタグを見つけてしまったのです。
「...は?神ルチカップル...?ってあいつ付き合ってんのかよ!」
ここで初めて、自分は神林がミルチーと付き合ってることを知ります
自分は急いでLINEグループに戻りました。
「お、おい!神林ミルチーっていう人と付き合ってるぞ!」
「え...嘘だろ」
「あんなに彼女作らなそうなのに...しかもTwitterにいるなんて...」
これはブロックするわなと全員が思いました。神林の秘密を見てしまった罪悪感と、今後どうなってしまうのかという期待と好奇心が混ざり合いました。
そこで神ルチカップルのタグを覗いて見ました
「神レン君がいないと生きていけない」
「ミルチーほんと可愛い。ずっと愛してる」
そんなツイートが何千とありました。彼女とは全く無縁だったグループの人たちにはあまりに衝撃的なものでした。
しかしこの神ルチカップルのおかげで自分にとって最大の青春になるとはこの時思ってもいなかったでしょう。
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