第4話
不倫は文化である。
そんな美学が、最近流行している。
寂しいから。
家庭に問題を抱えているから。
夫婦間が上手くいっていないから。
そんな理由で婚外などと呼ばれる相手が出来る。
巻き込まれる側の身にもなってほしい。
自分にとって最大の理解者かつ支援者である父や母が、
自分の父や母ではない人と、
デートをしたり
手を繋いだり
抱き合ったり
二人でしか呼ばないような呼び名で呼び合ったり
そんなものを知りたい子供がどこにいるんだ。
そんなものを見たい子供がどこにいるんだ。
世界中どこを探しても、一人だっていやしない。
不倫はほんの一瞬の出来心だったんだ。
そうだとしたら
きっと人として何かが欠落しているんだろう。
そうだとしたら
体だけが大人になり心は幼稚なままなのだろう。
不倫はどうしようもない理由だったんだ。
そうだとしたら
自分のことしか考えていないのだろう。
そうだとしたら
それがどれだけ周りの人間の人生を狂わせているか知らないのだろう。
そうだとしたら
親になるべき人間ではなかったのだろう。
不倫をして離婚することになったのなら
そうだとしたら
それは本当の愛ではなかったのだろう。
築き上げられた愛や関係は嘘偽りのものだったのだろう。
もし不倫関係に陥りそうな人がいるのなら、
そうだとしたら
どうか思い留まってほしい。
大切なものを失う前に。
大切にしていた人の人生を壊す前に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます