プレゼント①

 ゆきだるまのかわりに、ななちゃんになにかプレゼントしようね、っておかあさんがいうから、かいものにいった。


 いっぱいいっぱいクリスマスのかざりがある。おっきなクリスマスツリーもあって、わたしはうれしくなった。


 でも、ななちゃんには、なにをプレゼントしていいのかわからない。また、かなしくなった。



 そのときだった。ひとつのゆきだるまと、めがあったんだ。


 ちいさいちいさいゆきだるま。

 ちいさいちいさいクリスマスツリーや、

 ちいさいちいさいサンタさんといっしょに、

 まあるいがらすのなかにはいってた。


「おかあさん、みて! これかわいい!」


 おかあさんはそれをみて、わらいながら

「いい? ひー、ててよ〜。」

って、ガラスをいっかい、ひょいっとひっくりかえすと、また、ひょいっともとにもどした。


 わあ!!


 ガラスのなかに、ゆきがふってる!


 ゆきだるまや、クリスマスツリーや、サンタさんのうえに、ゆきがふる。


「おかあさん、ななちゃんのプレゼント、これでもいい?」

「ひーは、これがいいとおもう?」

「うん!」


 おかあさんは、それをかってくれて、てんいんさんにプレゼントにしてもらった。

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