大殺界の女

@k0905f0905

第1話

「今日、いいことあった?」

クーカサス諸見里がアマンダコラ、コーラに

質問した。

「なーんにも、いいことないわよ。ねえ、

雨ぐらい降ってくれてもいいと思わない?」

「雨、好きなの」

「そう、雨降る日にはロマンスの花が咲くのよ」」

「傘の花が咲くに掛けてあるのね」

「ううん、ただ、言ってみただけ」

「あっ、そう」

クーカサス諸見里がおもいきりズッコケた。

「昨日は犬の尻尾踏んづけるわ、亭主には

逃げられるわ、ろくなことがないのよ」

「アンタ、大殺界に入り込んで

るんじゃないかしら」

「わたしが」

「そう、間違いないわよ」

クーカサス諸見里が念を押した。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る