9百合世界 「手遅れ」

 私達は幼稚園からの幼馴染だ。高校まで毎日一緒に登下校してるし、月に何回かはお泊り会をする。何でも相談し合うから、相手の悩みごとや秘密だって知ってる。これからも、それは変わらないと思っていた。

「明日から、彼と登下校するね」

 幼馴染へ抱く感情に気づいた時には、既に手遅れだった。

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