第9話 読んでもらえるだけでも幸せ
今までたくさんの公募に応募しては苦杯を喫してきた。それでも、書くことを辞めなかった。YOASOBIの出現でネット投稿を決め、投稿し、monogataryにアップしたら思いのほか、読まれて指示した。それでも、賞には縁が相変わらずない。幾らかの賞はいただいたがそれもはっきりとした結果に結びついているわけではない。(単行本の書籍化になるとかね)。何度も応募しても落選するときはやっぱり悔しい。けど、ネット投稿で多くの人に読まれているだけでも十分幸せだ。
monogataryで総合ランキング三位内に通算百二十回以上なったこともとある。ランキング一位には七十回はなった。ほぼ週間に必ずランキング入りは果たしている計算になる。カクヨムでもカクヨムコンが始まってから特に★★★や♡♡♡が大幅に増えるようになった。読まれているだけでも十分、幸せ。
そもそも、ネット上とは言え、アマチュア物書きが多くの人の眼に触れる場所を提供してくれるだけでも十二分に幸せなのだ。私がもし、個人的なサイトで発表していたらほとんど読まれなかっただろうと思う。多くの小説投稿サイトがそんな名も無きアマチュア物書きの願いを叶えてくれている。
ネット上に作品を投稿するようになってから多くの自作が読まれるようになった。プロ作家になっているわけではない。アマチュア物書きはアマチュア物書きのままかもしれないけどそれでもいい。私の作品で暇つぶしになってくれるだけでも全然いいのだ。私が書いた作品で夜寝る前に暇つぶしになったり、何か考えてくれたりする、少しの経験でもあれば、本望だった。
ネット上には上手いアマチュア物書きがたくさんいらっしゃる。ネット投稿を始めてからびっくりしたのはみんな一様に読み応えがあってレベルが高いことだった。私はカクヨムでは主に精神疾患や発達障害の当事者のエッセイや手記を読むことが専ら多いのだが、そのエッセイや手記もかなり読み応えがある。この前、カクヨムの読書量を調べたら初めて一年弱で九十八冊の本を読んでいると判明し、びっくりした。web小説をそれだけ読んだということになる。
読みながら思わず胸が打たれたエッセイも多い。特にUnknownさんの当事者エッセイは何度読んでも身につまされる。Unknownさんは文章力もしっかりしていて思わず、プロ? と思うほど精神疾患・発達障害の当事者の心情を的確に代弁してくれる。Unknownさんはとんでもない才能がある、と私はひそかに思っている。Unknownさんはカクヨムのエッセイ部門でランキング一位にもなった素晴らしい書き手さんだ。
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