第11話 サビツキの理由



 サビツキには病気の母がいるらしい。

 それで、薬代を稼ぐために、魔物駆除員をやっているようだった。


 竜を倒せば一攫千金になると、言う。


「っつーわけで、不法侵入したついでに偶然拾った身分証を利用させてもらっているわけだ」


 よくそれでやっていけてるなとミレイが聞いたら、腕の良い密入国業者が何とかしてくれてると言った。


 帝国の闇は深いらしい。


「それはともかく、その竜ってのを倒せば金を稼がずに済むんだな」

「そういうこった」


 ミレイは考える。サビツキはお金のために、前回のループでは地下にいたのだと。


 ならその問題をクリアしてしまえばいいと思った。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る