第2話 ノトとの出会い
そんな中、ミレイはとある女性に声をかけられた。
「あんたかい? 帝国の歴史についてこそこそ嗅ぎまわってるあやしい奴ってのは?」
「あやしい? そんなつもりはーー、俺はただ」
「まあ、どっちでもいいわよ。とりあえずうちの事務所に来てくれる?」
ミレイをとある建物に連行していった女性の名前はノト。
「あたしはこの帝国で探偵をやっている人間、ほら名刺ならあるわよ」
都市で探偵をやっている人間だった。
渡された名刺には探偵という職業が書かれていたが、それが本当かどうかは判断できなかった。
ノトは、巨大な化け物が都市の地下にある、という噂を調査しているらしい。
ミレイは、ノトに協力をもちかけた。
「だったら、俺に協力してほしい」
「嫌だね」
「そんな!」
「あんたがあたしに協力しなさい」
「ーー」
「なにその呆れた顔」
「リーダーシップとらないと気が済まないタイプなのか」
「何か言った?」
「いや、別に」
話し合いの末、二人は手を組む事になった。
その日から、二人で帝国の事を調査していく。
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