ぼっち・コミュ症・モテないの地味男子、翔の幼馴染は、陽キャギャルの麗。
陽キャギャルといえば、ポジティブコミュ力高くてまさに最強の存在。なんて偏見が自分にはあるのですが、麗の場合凄いのはそれだけではありません。
実は麗の趣味は発明なのですが、作る発明品がすさまじいのです。
言うならば、ちょっとクレイジーなドラえもん? いえ、発明するならキテレツ大百科でしょうか。
とにかく、麗の作る発明品というのは、塗れば何を話しても面白くなる『すべらないリップクリーム』や、記憶の中にある思い出すのも嫌ものを消す『黒歴史消しゴム』など、どれも高校生が作れるものを超えています。おそらく人類が作れるものも超えているでしょう。
しかしどんなに凄いものを作っても、それを使うのが人間である以上、失敗というのは必ずおこるもの。
むしろ効果が凄い分、失敗した時の大変さもより大きくなるかも。
例えばすべらないリップクリームを使った時なんて……と、それを言ったら読む楽しみが減ってしまいますのでここでは伏せておきますが、ただ凄い道具が出てきてハッピーなんてことはなく、それがきっかけで巻き起こる騒動。結果、いつも大変な目にあう翔。懲りずに発明を続ける麗。
二人の日常は刺激と大騒ぎに満ちています。
陰キャでコミュ障な高校生、翔くんの幼馴染みは、陽キャでギャルの麗ちゃん。
彼女はただのギャルではありません。「何を話しても他人を笑わせることができてしまうリップクリーム」や、「黒歴史を記憶から消せる黒歴史消しゴム」など、ドラえもんもビックリのとんでもない道具を作る発明家なのです。
そんな麗ちゃんの発明品によって巻き起こる騒動を描いたコメディ作品。
ジャンルはSFになっていますけど、間違いなくこれはコメディですよ。
麗ちゃんの作る現実離れした発明品の実験台にされる翔くん。
それにより最初はいい思いをするものの、後で痛いしっぺ返しを食らってしまうのが本作の王道パターン。
登場キャラクターが非常にコミカルで、読んでて何度も笑いました。
陰キャ男子と少し変わった発明ギャルの少し変わった毎日を、覗いてみてください。