市民芸術祭

@aeaaoo

第1話

 まばらな観覧者達、そこに迷いなく進めるのはここが美術の展示会だからだ。そして駆け出す小さな子供達、この人たちの背中を追うから私は勇気という言葉を使わなくてもどんどん新しい道へ入っていってしまう。生まれた土地の市民芸術祭は本当言うとそこまで関心は無かった。たまたま休憩しに訪れたのはカウンセラーの前でたくさん泣いた後ひとりでだった。ゆらゆら揺れる心と体にほんわかとした絵画がちょうどいい。そして娘の同級生の名前を見つけた。私は家に帰ると彼女らの帰宅を待ち今日見たものの話を聞いてもらった。いきたい!そうだよね、見に行こうか。うちの娘だけ幼稚園から小学校へ上がる時に誰とも同じ学校にはならなかった。


2日連続で同じ展示会に足を運ぶ。冬が始まって闇が濃くて雪でも降りそうな気配。

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