第23話・交流しながら
イベントが始まる前に、そこそこ戦闘面を強化するかと思う。若葉さんが料理教室を納屋でしている。
空いてる場所にテーブルを置き、コンロとかを借りての作業中。色々話し合いが行われているのだ。
「若葉さんはヒーラー兼バッファーが良いですね。デバフやバフ撒ければ戦いやすいと思います」
「確か、味方の強化と相手の能力を下げることですよね」
「はい。神性魔法は仲間の強化魔法は少しです。火属性と風属性持ちですから、物理攻撃と速さを上げられます」
「シルバさんは普通に近接する勇気と判断あるから、攻撃集中かバランス取る方が良いですね。装備のアップグレードをよくして、スキルとステータスを強化するとか」
「ふむふむ」
若い子の方が戦闘する際の方法を知っている。逆に生産系でこちらが教えることが多い。
「裁縫綺麗です。どうするんですか?」
「これはねえ」
「果物ジュース良いですね。ミックスですか?」
「果物だけじゃなく、野菜もあるよ。ニンジンが混じってる」
「本当ですか!?」
「おお、少しバフが付く」
「野菜の味付けだけは任せな」
バフが付くからか、レシピなどを交換で教えてあげている。
「レシピまで上げて、いいんですか?」
「いいよいいよ。その代わりこのゲームを攻略頼むよ。私達は先にあるアイテムは欲しいけど、攻略まで手が回らないからね」
「それにまだ野菜はウチから買い取る方が安いですしね」
「バターとチーズは買えるようになったし、酵母パンができて、パン屋も美味しくなりましたね」
「醤油のおかげで串焼き屋にタレができたからな。麺類作るのも普通の小麦粉で応用してる奴らがいるらしい」
「ラーメンの麺じゃないって言ってる奴ら、どうにかしてるみたいですね」
「ラーメンの麺か。リアル目線で調べものしたらどうだい?」
「リアルですか」
「私も刀はリアル目線で調べて作って成功したからね。もしかしたら」
「なるほど、掲示板に載せても良いですか?」
「いいよ」
このようにやり取りして、店などしながら過ごす。戦闘だけにすると、戦闘系スキルの習得だろうな。
渾身というスキルがある。これは力を貯めて、一撃で倒したモンスターが100匹ほど習得する。メイス系などが覚えるスキルらしい。
詠唱破棄というスキル、心の中で詠唱して使うらしい。いつもアーツ名叫んでたからね。覚えるまで練習。
それ以外だとスキルレベルをまずあげるべきだろう。
水魔法のレベルが高いと氷魔法、土は鉄魔法だ。タンク必須の魔法らしい。
若葉さんは嵐魔法と雷魔法で攻撃目線でも強くなれますとのこと。
カナリアも風魔法のために練習して、レベルを上げる。そろそろ遺跡の奥へと行ってみるか。
ソフィやルビのレベリングもしながら、ルビは魔法使いとして火属性を任せられる。火力が違う火力が。
杖もしっかり火属性の杖をしっかり作り、装備させている。
こうしてレベリングをしながら、北エリアのクエストを進める。といっても街道関係は手伝えていないな。
「そうですか? 食事とかでだいぶいいですよ」
「東エリアのご飯はいまだ固いパンと塩味の焼いただけの肉とかですからね」
「味噌汁が普通に販売されてるの良いよね」
そう言われている。なんでも料理ギルドマスターという人が若葉さんに、醤油と味噌の専門店を作りたいと言って、レシピなどを提供する代わり、売れ上げの何割かを卸すと約束してくれた。
料理ギルドとしてはいずれ、ふさわしい金額を持って、レシピを買い取らせてほしいとのこと。こればかり、物が良すぎるために、かなりてこずっているらしい。
開拓者の私達なのだが、やはり利権などを売る場合はしっかりしないといけないと思うから、この辺はしっかりと話し合うつもりだ。
装備はいまのところ、この辺りで良いだろう。スキルとレベルを上げて、頑張ろうと思う。
「ラーメンのために重曹を探すぞ」
「おー」
ラーメン作りにハマったクランもいて、海側など調べている。海水調べて、重曹にならないか実験をしているらしい。
色々してるな。そろそろ先に行き、新アイテムなど探すか。
地図はだいたいできているらしく、エリアボスも倒された。
私達はゆっくりとしながら、先に進むことにした。
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