第3話・初日終了
調薬のためにスキルを取る。そのために薬師ギルドの紹介状を受け取るためにお金を支払い紹介状をもらい、薬師ギルドで採取と調合のスキルの講座を受ける。
「シスターの『クレア』です」
「コボルトで精霊人のシルバと言います」
人間であるクレアさんが教会に勤めながら薬師として薬師ギルドで働いているらしい。まずは薬草の仕分けをして経験値を稼ぐように言われた。
鑑定は使わず、言われた通り覚えようと思う。
少し時間がかかったが、採取のスキルがアンロックされた。お金を高めに支払ったため、そのまま解放される。
次に調合の手伝いをする。こちらは鑑定を使い、レベルを上げることを告げて手伝い、調合を覚えた。
「ではまずは【下級回復ポーション】の作り方を。必要なのは『薬草』と『ヒールベリー』。きれいな水が必要です」
「はい」
「道具を貸しますので、次は薬師ギルドで簡易調合セットのご購入をお願いします」
教えてもらい、10本、下級回復ポーションを作る。薬草を刻み、薬湯を作り、ヒールベリーで煮込み、飲み水に変える。
器具の使い方を覚えて、覚え終えたら薬師ギルドに登録を勧められた。
ギルドのランクはGから始まり、冒険者ギルドだとアイテムとお金を預けられる。
料理ギルドはこの町には無いが鍛冶ギルドが大工ギルドと共に受け持っているらしい。薬師ギルドは医者や教会関係者が経営している。従魔ギルドは家畜関係も担当して冒険者ギルドが運営。普通の農業ギルド、服飾ギルドがあるらしい。
薬師ギルドは調合セットを買う時に登録しておく。クエストで教会でポーション作りのバイトが受けられるようになり、時々受けよう。
フィールドは本当に浅いところ、町の傍を見て回った。
薬草が手に入り、少し気を付けて街道から離れる。
プチウルフがわんさか出てくる。これでもレベルは低い方だ。
だが数は多く、ここはVR。本格的に狼に襲われるので対処するのが怖いと言われている。
だが私は怯まない。こんなことで怯んでいるとイノシシに殺される。彼奴らを罠にかけて畑を守り続けたからな。怯んでいられない。
数は三匹だが、一匹剣を振り回して倒した。
私の持ち物は課金した物以外は、初心者の剣に初心者の服とズボン。後は靴だ。
それで一匹撃退して、残りと戦う。
「わーーーーッ!」
大きな声でけん制しつつ、私は戦い。一匹逃げ出し、二匹倒した。ふう………
「リアルだな」
ここが現実なら、大けがしていただろう。そう思いながら普段しないことに驚きながら、探索を続けた。
ヒールベリーと『マジックベリー』というのを見つけ、毒草と毒消し草を見つけた。
とりあえず帰還。一度町に帰り、若葉さんと合流。
「あなた、戦いましたね。HP減ってますよ」
「ごめんごめん」
怒られながら神聖魔法で回復してもらい、黒パンを分けてもらう。
「この世界でも空腹値はあるようですよ。パンを食べて回復しましょう」
「そうなのか? このパン固いな」
「バターが無い、小麦粉を練ったものです。バターが欲しいわねえ」
屋台で黒パンを売るおやじさんに挨拶。串焼き屋を紹介され、少し買い物して帰っていく。
寝床は納屋にあるため、ここをリスポーン地点にして、初日のゲームは満足できた。
「楽しめそうか?」
「ええ。あなたも楽しめそうですね」
「ああそうだな」
おっと、ランダムスキルチケットがある。これもしておこう。
私は一枚目を使う。手に入るのは【鍛冶スキル】。
鍛冶ギルドで色々教えてもらうか。次は二枚目は【木工スキル】。
生産系が続くな。三枚目は【魔力強化】。
魔法も覚えておきたいな。魔攻や魔力関連のスキルの補正が強まったらしい。水魔法でも覚えるかと思い、四枚目は【育樹スキル】。
これは良い、果樹などを育てられるようになった。最後はなんだろう?
「【石工スキル】か。鍛冶ギルドで習えるかな?」
「あらなにしてるんですか?」
若葉さんももらっているから、若葉さんも使うことを勧めた。
若葉さんは【石工スキル】、【闇魔法スキル】、【自然魔力回復(微)スキル】、【指示スキル】、【敏捷上昇スキル(微)】を覚えた。
上昇スキルはテイマーが欲しがるスキルだ。テイムしたモンスターのステータスを上昇させる。
指示スキルはいうことを聞かせさせやすくなる。我々はこうなった。
「次はスキルのレベル上げしながら、経験値を稼ぐか」
「ですね。私は服飾ギルドに登録しようと思います」
「おお、私は薬師ギルドに登録したぞ。今度は農業ギルドを見に行くつもりだ」
そう話し合いながら、お互いログアウト。
現実世界でブログを書く。ブログと言っても、ゲーム内の日誌代わりだ。あまり気にせず、コメントは不可にして載せてみることにした。今日はコボルト夫妻のスクショを載せる。
とりあえず初日はこんなものかと思いながら、私達はゆっくりするのであった。
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