Run away but win!
イヤマナ ロク
エピローグ Run away but win!
朝日よりも早くメロスの如く。
「今日の追手はしつこいなぁ」
「待てぇー!横山真司!今日こそは逃さんぞ!」
「あんま大声出すなよ。お前ら近所迷惑だろ」
「お前の存在は世界の迷惑だ!」
特殊部隊は彼を3台のオートバイで追いかけている。それに対し真司は自慢の健脚で逃げ続ける。今更それに突っ込む者はいない。彼らには日常茶飯事なのだ。
「もう逃げられんぞ!」
真司は2台のバイクに挟まれ猛スピードで迫ってくる。周りには家のブロック塀しかない。すると真司は右方にある塀を蹴って空に飛び上がり向かい側にある家の屋根に飛び移る
「ごめんなさいちょっと走りますね。」真司はい屋根を駆け出し向こうの家の屋根に飛び移るのを繰り返し、特殊部隊から距離を遠ざける。
「そんなんで逃げ切れると思うなよ!!」
隊員達はすぐ体勢を立て直し、1人は彼の走る方、向もう1人は追いかけそのままジャンプしてブロック塀に飛び乗りそのまま、猛スピードで追いかける。真司は少し驚きながらも走りをとめない。すると向こう側は屋根を走るバイクが近づいてきた。
「そんなとこ走れんのかよ!?」
さすがに脚をとめたが隊員はその隙を逃さなかった。屋根を飛び上がり、真司のいる屋根に飛び移ろうとした瞬間、眼前に何かが迫ってきた認識したときにはもう遅かった。強烈な刺激臭が隊員を襲う。
「アンモニア爆弾命中!今更そんなんで立ち止まるかよ。」隊員はバイクごと家の庭に落ち気を失う。
「退屈だな…ちょっと遊んでみるか。よっ!」
そうつぶやいた真司はいきなり垂直跳びを始めた。
「何をしでかすかわからんぞ!警戒を怠るな!」
塀を走っていた隊員が走りながら通信機で呼びかける。
「お前が1番怠ったってんじゃん?」
真司はバイクの後ろに座っていた。
「なっ!」
「だーれだ?」
真司は隊員の目を手で隠す。
「わあぁー!放せぇ!」
「離すかよ。」
バイクは失って、そのまま電柱に激突する。その隙に真司は電柱にしがみ付く。電柱は根本から倒れ始め、真司は倒れる前に、急いで電柱のてっぺんにに登っていき、倒れたときの衝撃を利用しさらに上へ舞い上がる。
「こんぐらいにしとくか。」
真司はどこからともなく現れたホバーバイクの車体を掴んで逃げていく。
「クソッまた逃げられた…」
隊員達は何の成果も上げられなかった。
ホバーバイクは真司を後ろに乗せてスピードをどんどん上げていく。
「いつもありがとさん。今何時?」
「現在5時49分です。」
ホバーバイクの運転手は答える。
「んー…じゃあ最寄りのとこ止まって。ちょっと寝るわ。」
「何時に起こしましょうか。」
「7時20分ぐらいで。」
「かしこまりました。」
バイクは右折して少し進んだ後そのまま真下に急降下していく。真下の道路をすり抜けたバイクは特殊な地下牢を進んでいった。
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