氷堂優来の乙女ゲーム的妄想日記

黒猫ゆうみ

第1話 氷堂優来という乙女

私の名前は氷堂優来ひょうどうゆうき

身長155cmに、体重45キロ。黒縁眼鏡に三つ編みの至って普通の高校一年生の可愛い乙女だ。


けどクラスメイトは私の事を陰キャでいつも下を向いてるヤバイ奴と呼んでいる。

全く失礼な話である。

ちょっと想像力は豊かではあるが、いつもノートに芥川龍之介もビックリの素敵なお話しを書いているだけなのに。


そんな私は乙女ゲームが大好きだ。

イケメンと美少女が恋をする夢の様な話し。

あー、なんて素敵な話しなの。

私もそんな恋がしてみたい。

そう思えば思うほど、イケメンを見ると色々な想像力が働いてしまう。

そしてついついよだれも垂れそうになる。

けれどそこは淑女のたしなみとしてそっとハンカチで垂れそうな涎を拭くの。


これから書くのは、こんな可愛らしい私がノートに書き綴った素敵なお話よ。

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