第30話
「アカネん家に行ってもいい?」
「ダメ」
「アカネはアカネで呼び出されてるんでしょ?」
「だから一緒にサボろうって言ってんだよ」
「絶対怒られるじゃん。めんどくさいからヤダ」
「どうせいつも怒ってるじゃんアイツ」
「それは葵が真面目に勉強しないからじゃん?」
「してますー」
「どこらへんが??」
…どこら辺がってそりゃ、色々だよ。
周りからよく言われるけど、私だってやる時はやるよ?
今回みたいに、時々やらかしはするが。
「ミカの部屋にでも行けば?」
「今日確か課外授業とかじゃなかった?」
「そうだっけ?」
「今日は港の方に行ってんね。漁業関連の人と交流するんだってさ」
「交流ゥ!?」
「釣りとかするんじゃない」
「めちゃ楽しそうじゃん。いいなぁ…」
「ミカの学科はそんなじゃん?よくクレマンティーヌ園に行ってるしね」
「あれだろ?ジャム作ったって言ってた。冷蔵庫にもあったもん」
「とにかくおとなしく反省したら?ただでさえ素行が悪いんだから」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます