毒吐く形代様は今日も綺麗に咲いていた。

榊雫

第1話 苦痛が生じる平和

遅い夜、2人の男がいた。

「おい。形代生きてるか?」

侮蔑するかのように何処かを間違ったファッションセンスをしている20代位の男は気が狂っているような様相の男に軽く問いかけた。

「あ゛あん?生きてちゃ悪いのかゴミ野郎。」

この気が狂ったような様相をして、10代に見える男は何処か間違ったファッションセンスをしていないが、歪みすぎた性格を露にしたような男の言動を気が狂ったような様相の男にとって丁寧にかつ迷惑かけないようため息をつくよう自然に返した。

そして気が狂ったような男は煙草に火をつけた。

「…そろそろ煙草を辞めたらどうだ?」

男は気を紛らわせよう尋ねた。

「遠慮しとくわ…。これは俺にとって命の泉も同然の代物だ。これを辞めさせようと無理矢理にでもしたら、お前だろうが明日はねぇぞ。」

そう気が狂った男は冷たく突き放したように囀るようにどんどん気を強くするように言い放った。

「…ふーん。へぇそっか。」

だが、男は何も興味無さそうに相槌を打った。

「で?なんでここに来たんだ?」

気が狂った男は雰囲気をまるで、花畑から地獄に変えたかのように雰囲気を変えた。

「依頼だ。依頼しに来た。前金は2割、報酬はいつも通りのだ」

男は簡潔に言う。

「内容は?」

気が狂った男も簡潔に尋ねた。

「護衛。」

「ふーん。わかった。どっちの方で?」

男は何かの雰囲気をまた変えた。今度は怪しい不審者みたいに思えるように。

「お前の得意分野の方。」

男はまるでこの問がくるのをいつも通りのようにそして初めてのように尋ねた。

「さぁいつも通り契約をしようか?」

気が狂った男はまた雰囲気を変えた。今度は冷徹な貴族のように。

「あぁ。うん。」

「「月は共に太陽を浴びる絶対なる契約」」

男達にとって大事な言葉を唱えた。

それは絶対なる契約という祝福であり、破ろうとしたらただ消えるだけの呪いでもある。

そして絶対遵守の祝福でもある。

其れを結ぶのはこの2人にとってごく当たり前のことである。

そして今日も夜は明けてゆく

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