慈悲
勝利だギューちゃん
第1話
「デートしてください」
「いいよ。」
「本当に?」
「うん」
好きな女の子をデートに誘った。
OKしてもらえた。
だが後日、病気になったと断ってきた。
後日、再び誘う。
以下同文。
さらに後日、三回目のデートの誘いをする。
以下同文。
この時点でようやく、「ないな」と気が付く。
他の方がデートに誘ったときは、病気にならないのに、俺が誘うと病気になる。
不思議な事もあるものだ。
まあ、世の中には化学では解明できない事が沢山ある。
特に人の世は、不思議だ。
これは研究の余地はあるな。
て、研究するまでもないな。
数年後、彼女と電車の中で再会する。
俺を見ると、隣に席に腰を降ろしてきた。
「元気?」
「ああ」
「あの時は、ごめんね」
「何で謝る」
「何でって・・・」
正直、もう関わり合いたくはない。
だが、ここは何事もなかったかのように話すのが吉だろう。
「遅くなったけど、今から行かない?」
「断る」
あんたとのストーリーは、もう終わった。
続編を作る予定はない。
慈悲 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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