第6話・初めての告白

そのまま時は過ぎ、中学2年生最後の日、彼とのお別れの日がやってきた。


振られるってわかってたけど、何も言わないままサヨナラしたくなかった。


私「小武井くん、昼休憩、時間ある...?」

小武井「!あるよ」


そして昼休憩


私の通っていた中学には北校舎に通じる渡り廊下がある。そこの2階に美術室があるからそこに小武井くんを呼び出した。

小武井くんはもう察してたけど、何も言わずに私の言葉を待ってくれた。


私「あの、急に呼び出してごめんね?...(振られるってわかってるけど)『ずっと前から小武井くんのことが、、好きでした。』たとえ、離れ離れになってもずっと好きでいるから、大好きだから、私と付き合ってください。」


どうせ振られるのになんで告ったんだろ。


小武井「ありがとう。なんて言えばいいんだろ。俺、ここに引っ越して(彼は滋賀出身だった)から誰かの事好きになったこととか誰かから好かれたことないけど、今碧さんの想い聞けれてすごい嬉しい。応援してくれるのは嬉しいけど付き合うのは、難しい。ごめん。でも、ありがとう。碧も頑張れニコ」


小武井くん、こちらこそ、ありがとう。私の想いがいつ落ち着くかはわからないけど、さようなら、大好きな人。


彼がその場を去ったのち、友人の1人藤沢穂南ふじさわほなみがやってきた。彼女を見た瞬間、自然と涙が溢れた。


藤沢「ひなき、よく頑張ったね。大丈夫だよ。私らがいるから。」


有希が側に来て、抱きしめてくれた。


須賀雲「教室、入りづらいよね。昼休憩まだ少し時間あるからもう少しここにいておこうか。」


私「うん(泣)」


私は本当にいい友人を持ったと思った。




1つ目の恋は、これでおしまい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

叶わなかった恋 スカイ-sky- @sky0919_red

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ