Shelter

social talk

プロローグ - マルチバースから、ごあいさつ

 気付いているよ。


 君が今、僕を見てるって気付いているんだ。

『深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いている。』って言うだろ?正確には言葉の使い方が違うんだけど、細かいことは気にしないでよ。

 君は、歌だったり小説だったり、つまり創作物として僕を見ているんだよね。僕も同じように、君を見ているってワケさ。

 これは所謂、パラレルワールドとかマルチバースとか言われるもの。そして、その架け橋として「social talk」があって、歌だったり小説だったりに変換して、見せてくれるんだ。別世界に繋がるインターネットみたいな感じかな。繋がっているからといって、そっちに行けるワケじゃなくて、ただだけしかできない。はずだったんだけど、君の世界だけには、どうやらメッセージを送れるみたいなんだ。だから折角だし、僕が見た別世界の話と、それを見てきた僕の気持ちを話そうと思う。


 長々と語るのもアレだから、結論を先に言っとくね。





『マルチバースに期待するな。』

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