第2話 こわいこわいこわい

空が暗くなってきたところで

「さて、帰るよお待たせしてごめんね」

とさっきの女がダンボールを抱えてくる

何が起こるのか全く分からない


威嚇をする力もない

ただぐったりダンボールの中の布の上に寝てるだけ

車というものを走らせて着いたところは匂いでわかる、嫌いなところ!!

逃げ出したいのを上から布みたいので被せられる

こわいこわい、お母さん……


連れてこられたのはそう動物病院

どうやら患者さんが居ないらしくすぐ対処してくれるらしい


白い台に乗せられた

男のまた知らない人があれこれ言ってる

そのままがっしり掴まれて注射をされた

泡泡なものを身体全体に塗りこまれる

なんとも不快

後日人間たちの言葉が理解してきた時に知った自分に対する医者は


「筋金入りの野良ですね!!」


それ褒めてるのか?貶してるのか?

分からない以上は考えるのを辞めた



苦痛の病院が終わってから女の家に連れていかれた

そこには既に女がふたりいて合計3人の人間に見られている

実に不愉快だ

注射のためあってか少し元気になり威嚇も出来るように

なのに女たちは笑ってる

自分はこれからここに住むのか

捨てられるのかわからない

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る