第4話 どうします…

 みなさん名残惜しいですが帰ります。

「俺…その辺のカプセルか…ビジネ…に泊まる…」


 オサムさん、たくさん飲んだのとテンションが高かったのと…みんなが無事帰った安心感とで…完全にダウン寸前でした。



「どうします…堀先輩…」

 どうもこうもないんだが…

 この泥酔男をホテルに突っ込むのもね…

 ホテルが拒否するし…本人も翌朝うろたえるだろうね…



「うちに泊めるよ…」

 埼玉の我が家までタクシーで帰ることになりました。

 行先がほぼ同じの後輩のエリと相乗りでね。



 オサム、僕、エリはタクシーを拾いました。



 まだ県境の荒川を超える前でした。


 急にオサムさん…

 もどしそうになりました。


「停めて! 停めて! 」

 あわてて車外に出しました。

 それでも少し汚してしまいました。



「かんべんしてくださいよ! 」

 ドライバーさん、怒るよね。



「すいません、すいません…」

 僕と後輩は精一杯謝り、クリーニング代として多めに清算しました。

 まだ埼玉の僕の家までは遠いです。

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