『空間エリアの変容と、けつべつ。』
やましん(テンパー)
ドヴォルザーク作曲『交響曲第4番』があたったら、
やましんの頭に、たくさんのフードが出きるのだ。それは、美しいプラスチックのはこだ。
どこに、どこを、くっつてけるんだ。
第一楽章の、主題か!
それは、きみたちの迷信だ。
あるべきところにゆかなくてはならない。
あらゆるおんぷが、しがみついている。
木管は集まりやすいのだ。
金管はどこにいった、あのやまこえて、さと越えて、はるかなまちにゆきました。
きちんと、決まっておとを、決まった場所に落とさなくては。
ああ、狂ってるよ。
しかし、あのぶらすは、ほっとけないぞ。
ピストル向ける方向を間違うな。
ああ、安らかな世界はない。
なぜか、CUNEと、無理が行くのら。負けない。突き当たる。
いやあ、負けないさ。
負けないさ。4番は負けたりはしない。
意味不明の会話は、やましんの、頭の中で交わされています。
それは、寝られない断末魔に近い。
秋を越えられるかどうかの、試金石なのだ。
しかし、連中はやってきた。
『やましんくん。時が来た。ゆこう。あちらに。』
『いや、だめだあ。まだ、違います。あなた方のスケジュールには、誤りがあるのに直されていない。』
『何が違うと?』
『4番だ。4番は1874年だ。第二番は、初演が1888年だ。二番の方が後なんだ。だから、まだ、時間の幅がある。もうすこし、生きているべきだ。』
『ほう? さっぱりわからん理屈だな。まあ、面白いから買ってやろう。で、どうするんだ?』
『ああ、第九番よ、来てくれ。頼むから来てくれ。世界一多忙だが、来てくれ。君の力で、この、歪みを正してくれぇ〰️〰️〰️〰️〰️〰️☺️』
はたして、やましんの、叫びは通ずるであろうか?
11月に、新世界交響曲は、降臨するのか?
いや、だめなら、マーラー先生、おいでください。『大地の歌』で。
いやいや、どうしても、最後ならば、シベリウス先生、『交響曲第6番』をたのみます。やましん、最後の曲と決めておりますゆえにて。
カラヤンさま、60年台の、アナログ録音で、たのんます。
あれしかない。ずだずだに引き裂かれたやましんを、天に送れる作品は。
ああ、無情な、秋よ。
孤独なやましんを、唯一、天に送り届ける使者は、ほかにない。
なぜ、きみたちは、毎日毎晩、やましんを夢の中で苦しめるのに、ぼくは、ただ、甘んじていなければならないのか?
夢は、攻撃にはならないからだ。
夢は、本人の責任だからだ。
なら、どうやったら、あなたがたに、責任を取ってもらえるの?
どうすれば、夢の責任を感じてもらえるのか?
いや、すべては、無駄です。
あり得ないから。
砕け散るくらいに苦しいけれど、責任は本人にしかないのです。
ゆめ、ゆめ。
華麗なるゆめ。
見ないためには、寝ないしかない。
でも、でも、
も、お付き合いできません。
ごめんなさい。
しかし、そうなのです。
ついに、やましんに、究極の悪夢を提供するデータベースが完成したのです。
これは、やましんを知るすべての人から集めた、やましんの失敗談です。
それを、小さな記憶媒体に納めたのです。
あとは、それを、ゆめに転換させる装置です。
やましんちには、古いラジオがある。
そこに、装着させることも簡単だ。また、オーディオ装置にのせるてもある。
こうして、すべての用意は整ったのでした。
悪夢よきたれ。
どのような悪夢にも、優しさは潜んでいる。
悪夢の優しさに付け入ることは、いかに幸せなことか。
それこそが、『愛』なのである。
💞
『空間エリアの変容と、けつべつ。』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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