2010年3月9日「くるくるちゃんねる」投稿「kiri-春雨P(代理のこーりんさん)、くるくるくるな-くるくるP(代理の霊夢さん)対談動画」より

くるくるくるな「えー今日はミクの日ということでね、対談動画を出してみようと思ったわけですけれども」


kiri「今日はミクの日じゃないけどね」


くるくる「投稿日がミクの日だから! メタいこと言うな!」


kiri「スマソ」


くるくる「思ってなさそう。ボカロP同士の対談動画なんて見たことないし、中の人なんか出てくんなって思ってる香具師もいると思うんだけど、やっぱ雑誌とかだといいかんじに編集されちゃうじゃん。だからボカロPの生の声として、今日はぶっちゃけた話たくさんしちゃおうと思います! 今後もこういう新しいことに挑戦していくので、ニコ動からご覧の方はマイリスとフォロー、つべからご覧の方は高評価とチャンネル登録よろしくね♪」


kiri「香具師ってそろそろ死語じゃない?」


くるくる「うるさーーい!」



(割愛)



くるくる「じゃあテンプレなことでも聞いとくかぁ。kiriさんはどうして作曲活動を始めたんです?」


kiri『あた──じゃない、ぼくですか、そうですね。少し長くなるんですけど、いいですか?」


くるくる「構いません!」


kiri「ありがとう。じゃあ遠慮なく話をさせていただきますね」


くるくる「どうぞ。あんまり長かったら編集でカットするけど」


kiri「やめたげて。……ぼくには一人、大事な親友がいるんです。その子とは高校で出会ったんですけど」


くるくる「ほう、親友ですか」


kiri「はい。その子は文芸部だったんですけど、その文芸部が廃部寸前で、部員も三人くらいしかいなくて……それで、部誌を出すのに人数が足りないから、小説を書いてみないか、って誘われたんです」


くるくる「なるほど〜。創作活動は曲作りより先に小説から入ったんですね」


kiri「そうなんです。……ぼくは昔から、意味のないことを考えるのが好きでした。人生とか生き死にとか、そういうの。親も友達も真面目に取り合ってくれなかったし、友達には『病んでるじゃん笑』とか言われちゃって。そんなぼくの思考を初めて肯定してくれたのが親友だったんです。本好きの親友は物知りで、ぼくに、哲学という学問があるんだと教えてくれました。それから、その考えるのが好きな性格は創作に向いているとも」


くるくる「……kiriさんにとって、親友さんはとても大きな存在なんですね」


kiri「はい、とても。……文芸部の部誌に小説を寄稿した後、ぼくには短文の方が向いていると気付いて、そこから作詞を始めました。そのうち曲をつけたくなって、大学でDTM研究会に入って、動画投稿するようになって……それで、今に至ります」


くるくる「ふむ。なんか意外とマジメな理由だったんですね。シリアスになっちまったじゃないか」


kiri「仕方ないでしょ!」


くるくる「まぁいいや。では最後に、親友さんに一言お願いします」


kiri「はい。──親友は……すーちゃんは、まさに、あた……ぼくの『燈』そのものです。出会ってくれて本当にありがとう」



(以下割愛)

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