(二)-14

 教室は101、102、103と番号がドアの上に振られていた。301教室はきっと三階だ。

 拓弥は廊下を進み、階段を見つけると、時々留学生の外国人とすれ違いながら二段飛びで階段を駆け上がる。

 三階へ着き、廊下を進む。304、303、302教室と来た。この階はどこもドアが閉められていた。控え室か何かなのかもしれない。そして301教室の前にきた。

 拓弥がドアを開けた。中は教室のハズだが、長机や椅子は全て端に寄せられて、中央部分が広くなっていた。寄せられた長机の上などにはバッグや折りたたまれた衣類などが置かれていた。更衣室として使っているのだろうか。ともかく、ここに翔太がいる。拓弥は教室に足を踏み入れた。


(続く)

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