(一)-4
それに対して慌ててブリトーを口から離しながら、イヤラシい想像を、しかも目の前の翔太についての想像をしていたことを、少し恥じた。
「もちろん食べるよ」
そう言って拓弥は翔太がそうしているのと同じように、ブリトーの表面を小さくかじった。
中は牛肉と刻まれたキャベツなどがぎっしりと隙間なく詰まっていた。その中からしみ出たソースがじわっと出てきて、拓弥の唇の周りについた。
拓弥の食べる動作をじっと見つめていた翔太は、「ソースがついているよ」と自分のトレーに置かれていた紙ナプキンをとって、拓弥の唇の周囲についたソースを拭った。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます