無計画の果て①
四方木 梓:「さぁ、これからどうする?」
12月の寒空の下に素肌を晒した前嶋輝を見下ろす。
口には脱がしたばかりの前島の下着を詰め込み、衣服で手足を拘束していた。
火茂瀬 真斗:「本当はズッコンバッコンして殺りたいんスけど、突っ込む物無いからなぁ〜」
火茂瀬は前嶋の傍から離れ、何かを探し始めた。
四方木 梓:「被害者の記憶だと、アブノーマルだったから相当痛かったはずた。こいつにもその痛みを味わわせたいんだが……」
寒さで凍死してしまうんじゃないかと心配になりながら、僕は全裸で地面に倒れている前嶋を見つめる。
火茂瀬 真斗:「先の丸まった棒とかあれば……ん〜、割り箸かぁ。どうします?」
汚れた割り箸を持って火茂瀬が僕の隣に戻って来た。
四方木 梓:「無いよりは良いだろ」
火茂瀬 真斗:「練乳の用意はバッチリっす!!」
クリーム色のゴム手袋の手で火茂瀬は練乳の容器のキャップを開ける。
前嶋に近付き、仰向けになっている前嶋の足を開いた。
火茂瀬 真斗:「冷たっ!!」
火茂瀬は前嶋の体温の低さに驚いて手を引っ込める。
前嶋 輝:「……んんっ……」
前嶋がゆっくりと瞼を開ける。
凍死はしていなかったようだ。
前嶋 輝:「ひっ……!!」
前嶋は自分が置かれている状況を瞬時に理解し、逃げようとした。
だが、全身かじかみ上手く体を動かす事が出来なかった。
火茂瀬 真斗:「しばらく金縛りは要らなさそうッスね」
四方木 梓:「寒さに慣れる前に殺るぞ」
火茂瀬 真斗:「了解っス」
火茂瀬はゴム手袋をつけた指先に少量の練乳を垂らし、前嶋の入り口に塗り込む。
前嶋 輝:「や、やめっ……!!」
歯をガチガチ鳴らしながら、震えた声を出し、自由のきかない体で抵抗を始める。
四方木 梓:「お前、男に触るの抵抗無いのか?」
何の躊躇いもなく、前嶋の足を掴んで入り口に触れる火茂瀬を見て、驚いた。
火茂瀬 真斗:「こいつが、わりと可愛い顔してるからッスかね?」
練乳を塗り込みながら表情一つ変えずに、さらりと言った火茂瀬。
自然と屈んでいる自分の足元にある前嶋の顔に視線を落とす。
可愛いと言われてもピンと来ない。
寒さで震える青白い顔は可愛いとは言い難い。
火茂瀬の顔をじっと見つめる。
四方木 梓:「……まさかお前」
火茂瀬 真斗:「女の子が好きッスから!!」
全てを言い終える前に否定されてしまった。
四方木 梓:「ならいいんだが……」
火茂瀬 真斗:「じょ、冗談ッスよ。ゴム手袋つけてるからです。さ、練乳入れますよ」
火茂瀬は滑りが良くなった入り口に練乳の口を挿す。
前嶋 輝:「うあぁっ……」
前嶋は下半身の異物感に声を上げる。
火茂瀬は練乳の容器を一気に握り潰した。
前嶋 輝:「っ!!!」
寒さに慣れ始めた前嶋が抵抗を始める。
火茂瀬 真斗:「2本目ぇ〜」
火茂瀬は練乳をもう一本取り出し、前嶋の入り口に突っ込み一気に握り潰す。
前嶋 輝:「ぁあ゛っ! ……やめっ!!」
火茂瀬 真斗:「おら、足動かすな」
火茂瀬が前嶋の内ももを叩く。
パチンッ……
冷たい路地裏に乾いた音が響く。
火茂瀬 真斗:「香織、金縛り頼む」
火茂瀬は前嶋の足を抑えながら、平塚の霊に命令する。
だが、前嶋の動きが止まる事はない。
火茂瀬 真斗:「……あれ?」
火茂瀬が首を傾げる。
火茂瀬は目を瞑り、意識を集中させている。
火茂瀬 真斗:「少し離れた所に居るなぁ……会話が出来ませんね」
依頼をしているとはいえ、自分が犯されて殺された場所の近くには居たくないだろう。
火茂瀬 真斗:「まぁいっか。……さて、割り箸の出番かな〜」
火茂瀬は拾ってきたばかりの割り箸を、練乳が溢れてきている肛門にあてがうと、慎重に挿入していく。
前嶋 輝:「――!?」
一センチほど挿入すると筋肉に抵抗されて入らなくなる。
火茂瀬 真斗:「一気に行くぞ、クソ野郎」
火茂瀬は割り箸の反対側を足の裏を使って一気に押し込んだ。
前嶋 輝:「んんん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!!!!」
割り箸は直腸を貫き、湾曲する大腸を無視して一直線に体内に押し込まれた。
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