第5話  普通の普通の11月15日

進路か

「どうする?」教室友人Bが聞く


11月11日で止まった時間

そろそろ動かすか


ボール追いかけるか

別の起点2を定めるか

悩むな


ヌコが目の前に

「贅沢だな。選択権がある地球人よ」

ヌコの目がマンガの細いより目で

僕をからかう


「はあ。」とりあえずため息


友人Bにはヌコが見えていない


ヌコは「記憶の上書きはできる。

が五感に感じた形なき”くやしさ”は上書きできない。

地球人のカラダはややこしい。」


「そうだ。ややこしい。」

友人Bが「そうだな。ややこしい。」


なぜか会話がかみあった


ややこしいと言葉にしたが

正直悩んではいない

たぶんな。


答えは決まっている

僕は意外と直感決断が早い


友人Bに僕は言う

「正直もう決めている。」

「そっか。」


教室をふわふわ浮いていたヌコは

チャイムの音で光速窓から消えた


「学食行こうぜ。」

今日の僕は”学食Bランチ”を注文する

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