【完結】追放された実は最強道士だった俺、異国の元勇者の美剣女と出会ったことで、皇帝すらも認めるほどまで成り上がる。一方で俺を追放した新当主は最悪な末路を辿る
岡崎 剛柔(おかざき・ごうじゅう)
第一話 理不尽な追放
「
部屋の中に入るなり、次期当主にそう告げられた俺こと
なぜなら、先ほどの夕飯に
この
しかし
俺は
なので俺は目の前の
「
現在、俺はこの屋敷の当主の部屋にいる。
そして目の前の椅子に座っている150
「理由だと?」
ふん、と
「当主であった兄上とともに、息子の
俺は用済みという言葉に対して怒りを覚えた。
同時に
代わりに両手の指を胸の前で組み合わせる敬礼――
「お言葉ですが、
それほど当主の
だが、
「黙れ! 屋敷から追い出されたくないからと言って嘘をつくな!」
「嘘ではありません。何でしたら
「そんなことはもうできん。
「え!」
この告白には俺も
そして
つまり、
その4人をよりにもよって、
どうしてそんなことを?
などと思ったのは一瞬だ。
俺はすぐにピンときた。
「まさか、あなたはその4人から次期当主に反対されると思って先手を打ったのですか?」
この屋敷にはいなかったとはいえ、
「そ、そんなことはお前にはもう関係ないだろ!」
顔を真っ赤にさせた
それだけではない。
「それに聞いたところによると、お前は自分のことを
これはどういうことだ、と
それは大きな街には必ず1つはある、妖魔
貿易も仕事の内だった
それはさておき。
「一体、お前は何者なんだ!」
「分からないだと?」
「はい、分かりません。今の私は自分の
しかし、と俺は言葉を続けた。
「いくら資格があろうとなかろうと、自分が記憶を失った以前から
「信じられるか!」
すぐに
「自分の名前と
「ですが、当主の
「もう屋敷の当主はこのワシだ! 兄上がお前に言ったことなど知らんわ!」
そう言うと
それだけではない。
何と
瞬間、俺は両目に意識を集中させた。
すると
実際は普通の速度で飛んできたのだが、両目に意識を集中させた俺の目には
このまま
そのもう1人の自分に
当然ながら、それだけでは終わらない。
俺はもう1人の自分を意識で動かし、椅子にふんぞり返っている
と同時に、俺の額に
そのまま
「何が
つう、と俺の額からあご先に向けて血が流れ落ちる。
本当は
それどころか、俺はやろうと思えば
実際、俺はやろうと思えばできたことを念として飛ばした。
しかし、俺は
こいつの汚い血で仁翔さまの部屋を汚すわけにはいかないからな。
もう仁翔さまはいなくなってしまったとはいえ、この当主の部屋は俺にとっても思い出が深い場所だ。
その思い出の場所を〝色狂いの豚〟の血で汚すくらいなら、
そう俺が思っていると、
「いいからお前のような口先だけの無駄飯食らいはさっさとこの屋敷から出ていけ! これは現当主である
これ以上の会話は無用とばかりに
さっさと出て行けという意味なのだろう。
俺は
同時に盗賊団から2人を助けた数年前のことも思い出す。
数年前、俺はふと気づくと街道近くの森の中で目を覚ました。
このときのことは今でも鮮明に覚えている。
自分の名前と
それこそ自分がどこの生まれで、なぜ記憶を失っているのかはさっぱりだった。
そのときの身なりはきちんとしていたし、
そして森の中を当てもなくさまよっていたとき、盗賊団に襲われている馬車を見つけた。
立派な馬車だったので盗賊団に目を付けられたのだろう。
俺は馬車を守っていた護衛の人間が逃げ去るのを見たとき、
あとは肉体に刻まれていた武術の技を
すると
そんな
やがて俺は馬車に乗っていた
しばらくすると俺は
嬉しかった。
本当に心の底から嬉しかった。
このときから俺は
記憶を無くしていようが関係ない。
だが、その2人はもうこの世にはいない。
俺は先ほど
冷静になった俺は、自分の進むべき道を決めた。
「分かりました。荷物をまとめてすぐに出て行きます」
俺は一応、
「言っておくが、お前の退職金などビタ一文たりとも出さんからな」
「要りません」
アンタからの金は特にな、と俺は心中で思いながら振り返った。
そのまま出入口の扉へと歩いていく。
「とっとと出ていけ。この無能者の野良犬
俺は
背後からは
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【あとがき】
「面白そう」や「これから楽しみ」と思われた方はフォローなどしてくれると嬉しいです。
そして現時点で作者はカクヨムコン9用の新作を発表しております。
【タイトル】
【連載】追放された元荷物持ちによる、現代ダンジョン配信のイレギュラーなバズり方。そしてすべてを取り戻した元荷物持ちは英雄配信者となり、追放した側の探索者PTはすべてを失う以上の地獄をみる
ご興味があれば、是非ともご一読ください
よろしくお願いいたします
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