第11話 逃げろ…!!

レイナはニヤリ…と不気味に笑った。


「なるほどねぇ…じゃあ、その頼もしいお仲間さんたちが消えたら――坊やはと~っても悲しんでくれるかな☆」

「……なっ!?――何する気だ!?」


「……こうする気♪――行きなさい!!」

「やッ…止めろ!!!!」


―――ドスン!!!!


「………!?」

「ワッツ!?」

「……なっ、何よあれ!?」


レイナが、巨大な岩のモンスターを階段の上から落としたのだ!!


「ニンゲンハ ツブス ツブス――ゴロ…ゴロ…ゴロゴロ!!!!」

「にッ…逃げろ―――!!!!!!」


「キャハハハ!!!! そいつからは、簡単に逃げられないわよ!?」


その一方………。

見張りを上手く退けて先へ進む、流月たち。


しかし、見張りの殆んどが表からの侵入者(つまり、アンズ)の方に集まって行き、流月たちの敵は少ない様だ。


「ヘヘッ~♪楽勝メポッ☆」

「(メポ子ちゃん、何か楽しそうなの…)」

「(……アンズが居ないからだろう)」


―――ドスン!!!!


「……メポッ!?」

「……!?」

「今、お城が揺れたの!!」

「は、はい…!!」


「表から侵入されたと言う、アンズ殿が何かと戦っているのでは…?」

「アンズさん…独りで大丈夫でしょうか?」

「アンズっちは独りじゃないメポ、だからきっと大丈夫メポ☆」

「……えっ?それってどう言う…?」


流月はニヤリ…と笑った。


「流月が渡したあのクスリを、きっと使ってる筈メポ!!」

「………?」

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