第8話 家臣と再会

その頃――流月たち。


「うぅ…とても暗い所なの……」

「恐らくここは…地下牢周辺メポ」


……カツ――コツ――。


「(……シッ!! 足音が聞こえる)」

「(…敵――でしょうか?)」

「………。(この気配はアンズっちではなさそうメポ…)」


「真っ暗で、周りが見にくいですなぁ…」

「(…この声は!!)」


流月とシロネは顔を見合わせて「うん…!!」と頷いた。


「…オルタナ?オルタナですね!?」

「おや…そのお声はもしや――シロネ様ですか?」


「(…芽依…あのオルタナは本物か?)」

「(うん、あのおじいちゃん嘘は吐いて無いの)」


「はい、私はシロネです…!! それから――」

「…じぃじ!! 流月メポ!! 無事で良かったメポ!!」


流月の姿を見たオルタナは一瞬ギョッ!?として…直ぐに笑顔になった。


「おぉ…何と…!! 貴女は流月殿ではありませんか!? 流月殿も無事で何よりです」

「またじぃじと会えて嬉しいメポ~!!」

「私もですぞ…流月殿」


流月はオルタナにギュッ…!!と抱き付いた。オルタナも嬉しそうに流月を優しく抱き締めた。


「じぃじ、以前よりも何かダンディーになったメポね?」

「おや…それは光栄ですな♪」

「ふふっ…(まるで久しぶりに再会したおじいさんとお孫さんみたいね……)」


2人の様子を見て シロネもほっ…とした。


「じぃじ…クロネ様は?」

「…クロネ様は、ご自分のお部屋にいらっしゃる筈です」

「分かったわ…早く行きましょう!! 詳しい話はその後で――!!」


流月たちは、家臣オルタナを仲間に加え…クロネの部屋へ向かった!!

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