巨大水鉄砲は､流月の無理な加工のせいで負担が掛かってしまい､爆発してしまったらしい。

｢ううう～…今回は失敗メポ……｣

｢全く…イタズラするからこうなるんだ。ちょっと待ってろ……｣

｢………？｣

アンズは一度家の中へ戻り､バスタオルを持ってきた。

｢ホレ､これ使えよ。びしょ濡れだと風邪引くだろ……｣

｢ううッ…ありがとう…メポ……｣

―客間―

流月は｢取り敢えず､これ着とけ｣とアンズから渡された服へ着替えた。

｢洋服…ありがとうメポ｣

｢別にいいよ……あのな“トリックオアトリート”ってのは“お菓子をくれないとイタズラするぞ”って意味なんだ｣

｢えっ……!?｣

もしかして…のんちゃんに騙されたメポ―――!?!?

｢ごっ…ごめんなさい…メポ｣

｢やっぱり､誰かに騙されたんだな……って訳で―――はい､これ｣

｢……？｣

それは､流月の大好きなプリンだった。

｢これやるから､イタズラはもう勘弁してくれ……｣

｢……それは絶対にイヤメポ｣

｢なッ､何でだよ!? そんな事言うならプリンは返せ｣

アンズは､流月からプリンをひょいっと取り上げた。

｢あっ!! プリンは返さないメポ～!!｣

｢おッ､おい!! そんなに引っ張ると―――｣

―――ぐらぐらっ……。

｢メポッ!?｣｢危ない!!｣

―――ドサッ!!!!

し―――ん………。

｢だから言ったろ……大丈夫か？｣

｢………ッ!?(あ…アンズっちの顔が､近いメポ～!!!!////)｣

アンズが流月を床へ押し倒した状態になってしまった………。

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