第2章 青年と愉快な仲間たち
第1話 青年たちの愉快な?日常
「…なぁ、のぞみ」
青年は、ギルド用の特殊なスマートフォン(以下:スマホ)に声を掛けた。
『のぞみではなく“のぞみ様”とお呼びなさい、と言った筈ですよアンズ』
スマホの中からギルドのオペレーター役「のぞみ」が、アンズを
「アンズ」と呼ばれた青年(見た目16才)は、実はこの世界の人間では無い。
しかも、この世界へ転生(本人曰く“転移”かも知れないらしい…)する以前の記憶を全て失っている。
この事を知っているのは、オペレーターの「のぞみ」と……。
「…のぞみ。少女が男らに絡まれてる場所は、この辺りで良いのか?」
イケメン&クール系男子の、魔法使い
※黒蝶は偽名。 何か訳ありらしく、普段は黒いマスクをして顔を隠している。
本名はアンズものぞみも知らない。
『はい黒蝶。 今の場所から前方5メートル程先の、暗い路地の中です。3人の男らが……』
「…おい、ちょっと待て。
この黒蝶もアンズの事情を知って、仲間になってくれた。
『…イチイチ五月蝿いですよ、アンズ。さっさと少女を助けに行きなさい』
「うるさい男は嫌われるぞ、アンズ」
「だぁぁぁ~もう…!! わーかったよ!!!!」
…とまぁ、毎日こんな感じだ。
アンズはこの世界で生きて行く事を決意し、剣士となり、自分のギルドを作り……困っている人たちを見付けては助ける “旅の様なもの”を続けている。
「(……ここだな)」
「(――よし。行くぞッ…!!)」
アンズは剣を、黒蝶はロッドを構えて路地へ突入した!!
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