登場人物、その他

※それぞれ、作中にも説明を入れていますので、読み飛ばしていただいて問題ありません。



■登場人物


・リリィ (リルズエスバーハ=フォン=グレーフェンシュタット)

 右腕に死霊を宿して生まれた召喚士の少女。幼いころ、東国の支配者の手先として暴虐の限りを尽くしていたが、恨みを買い、力の源泉だった右腕を切り落とされてしまう。失った力を取り戻すため王都に上ると、武闘大会に優勝。褒美として王国の傭兵隊長となった。普段はまじない師を装っている。


・ハル (ハルバーティカ=フローリンシャンテ)

 貧しい村で生まれ育ったアーチャーの少女。天才的な弓の腕前を誇る。ひょんなことからリリィと行動を共にするようになる。ナカに弓の技術を目撃され、請われて彼の道場で師範代を務める。


・シール (エルシール=コーリンベル)

 たおやかな銀髪をたたえた風使いの少女。東国の将軍の娘だったが、リリィに魔法の才能を見出され、共に上京した。片腕を失ったリリィの身の回りの世話をしながら、達筆を活かしてサラン道場で読み書きの指導を手伝っている。


・ナカ=サラン

 王都の名門、サラン道場のあるじ。名手だった父亡きあと、道場を継いだものの才能に恵まれず、経営を傾かせた。ハルとシールのおかげで、現在は持ち直しつつある。

 

・フローラ

 ナカの妻。ブロンドの長い髪をもつ美しい女性。体が弱く、病気がちながら、道場の運営を懸命に手伝っている。子供がおらず、幼いシールを娘のように可愛がっている。


・ボウマン

 まじない師としてのリリィのうわさを聞きつけ、ナカの道場を訪れた初老の男。クレアル地方の出身で、以前は猟師をしていた。



■その他


・王都

 この世界で最も大きな国、ウインガルト王国の都。中央大平原のやや西寄りに位置する。都市名はプルージャ。円城壁エンベロペに囲まれた王城と城下町、およびエンベロペの外に広がる市街地からなる世界最大の都市。


円城壁エンベロペ

 王城と城下町を取り囲む、真円形の巨大な城壁。直径1カロルーテ(約1.8キロメートル)、高さ20ルーテ(約36メートル)の頑強な石垣。円城壁内部には、限られた身分や役職の者しか居住できない。


・マーロン山脈

 南北に連なる大山脈。王都のある中央大平原の、東の境界となっている。


・クレアル地方

 マーロン山脈の西の麓に広がる地域。温暖で肥沃なことから、豊かで商業や交易が盛ん。治安も良い。


・マーゼル

 太陽神。月の女神フォルフォーセスと並び、この世界ではポピュラーな信仰対象。

 

・古グル語

 かつて人間と魔物(=亜人)が同じ言葉を話していたころの言語。現在、日常生活では使われていないが、古い書籍や、魔導師が使う呪文の中に残っている。


・ルート(複数形『ルーテ』)

 距離の単位。この世界の成人男性の身長を基準とした単位で、1ルートは、我々の世界での約1.8メートルに相当する。


・カロルーテ

 距離の単位。1カロルーテ=1,000ルーテ≒1.8キロメートル。


・ソータ(複数形『ソリタ』)

 通貨の単位。1ソータ=約0.5円。ただし食料や日用品は我々の世界より概して安価なため、庶民の生活においては額面以上の価値がある。

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