転がる影

あいあん

第1話

「嗚呼…憂鬱すぎる月曜が始まったよ…」

朝の6時 掠れた声でそう嘆くのは、高校2年 鷹篠勇作 彼は学年でもトップクラスの陰キャであり、1日に誰とも喋らない日はよくあるとのこと


「あ…ゆっくり歩いてたら遅刻しそう…」

急に歩道を全力で走った鷹篠。

だが、高速で走るトラックに気づいた頃には…………もう遅かった

「(ああ…俺、轢かれたのかな…はは…ここは天国?俺みたいな奴が天国に行けるかなんてわからないけど)」

「んん………」

彼が目を覚ましたようだ。どうやら生きてる?らしい

「え?え…ど、ど…どこだここ」

そこは見渡す限り巨大なオアシスが広がっていて、まるで近未来のようだ。

???「ん?見ない顔だね…大丈夫かい?」

中年くらいの男が鷹篠に話しかけたようだ。

鷹篠「いや、えっと…なんか起きたらここにいて…」

???「ふーん…よくわからないが、一回ついてこい。俺の基地に案内してやる」

鷹篠は慌てながら彼のいく方向についていった。森林などの道路をぐるぐると曲がりながら、そして30分ほど経っただろうか。ついたようだ

???「どうだ?ここが俺の基地さ。あ、自己紹介してなかったな。俺はガランクス

鷹篠「あ、えっと…鷹篠って言います…よろしくお願い…します。あ、ここ基地ですか…」

ガランクス「おう、まああの巨大都市から徒歩5分くらいだからな!近いな」

鷹篠は一瞬混乱した。どう考えても5分なはずない…30分は歩いたはず…と

ガランクス「君、どこからきたの?」

鷹篠「いや、なんかトラックに轢かれて目覚めたら……」

ガランクス「(酔っ払ってんのかな…)」

鷹篠の言うことを信じないガランクス。ん?何かここに向かってくる足音がするぞ


???「よー!ガラ!久しぶりに来てやったぜ!ん?こいつ誰?」



       2話に続く



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転がる影 あいあん @yugo0531

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