第28話

彼女がそう言った。


―DESTROYER。

世界ランキング一位。だが、TKSやイザベラには少し劣る。

でも、なぜ彼が一位なのか。

それは、


があるからだ。


この世界で蘇生能力を使えるのは彼一人だけ。

だから、彼のランクは高い。

そして、彼とイザベラはダン友らしいから、呼んでくれるそう。


数分後。


「こんにちは、イザベラ。そして、あなたがTKSさんですか?」

すごく礼儀正しい人だった。

本当にこの人がランク一位とは思えない。

だけど、マスクで顔は隠している。

俺は、もうマスクをつけてないから、覆面のZランカーはこの人だけか?


「初めまして、TKSです。今日はお願いします」

「お願いします。で、この人を蘇生すればいいんですか?」

「そうです。できますか?」

「はい。ただ、今は




 彼女は死亡しています」


ゾッとした。

これから蘇生してもらえるんだろうけど、死んでいると思うと少し怖い。

「御子は、今死んでいるってことですか?」

「そうです。でも、必ず蘇生するので待っててください」

「あ、デスト。魔力必要じゃなかったっけ?」

「そうですね。イザベラかTKSさん、どちらかが魔力注入をしてほしいんですけ

 ど、、」

「あ、僕一応無限魔力なのでいけますよ」

「本当ですか?!」

「はい」

「じゃあ、お願いしてもらってもいいですか?」

「いいですよ。御子をお願いします。」


そして、俺が彼の背中に手をかざすと、彼は魔法を使った。

長い間、ずっとその場で魔法をかけていた。

30分もたった頃、御子の体は少しづつ肌色を取り戻した。

そしてついに、目を開けた。


「こ、、、、こ、、、は、、、?」

「「「よかった、、、、」」」

「あ、、れ、?なんで、イザベラと、、曹、が、いる、、、の、、?」

「今は無理しなくていいよ。帰ったら話すから。」

「う、、、、ん、、、」

彼女はまだ完全ではなかったから、残りの4人もつれてアシュアダンジョンのポータルを探した。

幸い、DESTROYERは探知能力にも優れていたので、すぐ見つけられた。

「ここですね。」

「今日はありがとうございました。」

「いえいえ、イザベラの居場所を作ってくれたお礼です」

「そういえば、イザベラとDESTROYERさんの関係ってダン友だけですか?」

「実は、いとこなんですよ。」


「え?!」

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