第6話

俺と御子で、クランメンバーを5人決めた。

ランクはD~Bの人たちだ。

応募は世界中から大体30万件来ていた。

で、その中からよさそうな人を選んだわけだ。

そして、俺たちはクランを本格的に動かすために準備をしていたんだが、、、


「すみませーん、ここがThe Warriorsの事務所でーすか?」


誰か来たようだ。

俺は、ドアを開けようとするが、、、


「開けないで。とてつもなく強力な魔力を感じる」

そう、御子が止めてきた。

「俺は何も感じないんだが?」

「あんたのほうが魔力を持ってるからよ」


なるほど。いや、俺そんな持ってたのか。

でも、御子よりも魔力を持ってるってことは、相当なつわものだよね、、


「さすがZランク。私はイザベラ・カドガンよ!」

「誰?」


「は?」


「いや、誰ですか?」

普通に知らない。

「いや、この人曹と同じZランクだよ?」

「まじ?」

なんでそんなすごい人がここに来たんだ、、、


「あなたがTKSで間違いないわね?」

「あ、はい。そうです。」

「突然だが、私も君のクランに入れさせてもらえないかい?」


まじ?

話を聞くと、イザベラはZランカーで、世界ランクは2位らしい。

俺の一つ上だから、俺よりも強い。

一目見ただけでも、この人は強いだろうなと察した。

そして、そんな彼女が俺たちのクランに入る。

そうなると、どうなるか。



もっとめんどくさくなる。



もともと、俺がなぜかZランクの実力があることから始まった出来事。

そして、そんな俺がSSランクと一緒にクランを作った。

もうその時点で、大きなニュースになった。

なぜなら、日本の強者がそこにそろっているからだ。

それだけで収まればよかったのだが、もしイザベラが入ってしまったら。

恐らく、世界が滅びるほど強くなってしまうだろう。


って御子が言ってた。

正直俺はランクに興味がない。

もともと、俺はZランクの実力って思ってない。

ただ、運が良かっただけ。

明らかに御子のほうが強いはずだ。

でも、御子は必死にそれを否定してくる。

もっと自分の実力を認めたらどうだ?と思う。


「御子、俺って絶対Zランクの実力ないよな?」

「いやいやいやいや、毎日のようにあの高ランクダンジョン潜ってるくせに

 よく言うね。」

え、あそこそんな高ランクだったのか。


「ごっほん。

 二人の時間を邪魔して悪いけど、返事を欲しいのだが。」

そうだった、イザベラがいたんだ。

「いいけど、イザベラはいいの?」

「もちろん。実は、前のクランでは普通に搾取されてたから。

 TKSなら、見ただけで人柄がよさそうって思ったからね。」

そんなことがあったんだ。

Zランクでも搾取されるものなのか。


こうして、世界2位のイザベラもなぜかクランに入ることになった。

そのころ、世界ではTKSがいったい誰なのかいまだ捜索が続けられていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る