chapter 18 "Weapon Of Choice"

 田利本は二人がサトルの相手をしている隙に、持っていた拳銃と予め仕掛けていた爆弾とでスタッフを手あたり次第に殺しながら施設の出口を目指した。

 そして、周りに敵がいないことを確認すると、田利本はサクラを抱きかかて走りだす。


 施設の入り口の辺りで、バンに乗って駆けつけたブルジョアたちと合流した。


「この爆発は?」


「浅倉サトルがサクラを追って来て暴れだしたんだ。僕はそれで彼女を」


「そうか。奴らが気をとられている隙にサクラを……独断専行は褒められたものじゃないが、君がそうしていなければサクラは今頃奴の胃の中だったというわけか」


「ありがとう田利本君」


「気にするな。僕も彼女を救いたい気持ちは同じだ」


「いや、礼を言わせてくれ。本当にありがとう」


「急ごう」


「ああ」

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