【MOROHA「革命」】友に送る、最高の夜

晶の華

革命を起こす幕開けの夜だから

カチン。

「誕生日おめでとう。

いやー、本当にあっという間だよな。俺たち、今年でもう34だぜ。


そういや、この前の飲み会もめちゃくちゃ盛り上がったよな!

あいつ、目覚めたら半分裸で寝てたらしいぜ!

笑えるよな。


いやー、しかし俺たち本当に幸せもんだよ。

でかい夢があって、それを語り合えるお前みたいな友達がいて!

女は、いないけど、酒はめっちゃ上手いし!!


悪くないよな。うん。悪くないよな。

けどさ、いや、全然大した話じゃないけど、俺お前に言わなくちゃいけないことがあるんだよね!


そういやさ!飲み会の帰り道、突如あの虚しさ!

あれ、なんだろうね。あれ、ヤバくね?

胸、イタくね?

なんて、いきなりごめん。どうでもいいか。


ーいや、話っつーのは。


ごめんな友よ!!!

俺は、もう行くよ!

思ったんだ、居酒屋だけの意気込みじゃ、ゴミだ!

お前も気づいてるんだろ?

飲まずに、語れない夢は惨めだって。


現実は、暗いし、辛いし、苦しいはずだ。

それでも、妄想は、より眩しいんだ!

本気を出さなきゃヤバくならない俺より、いつでも本気のお前はヤバい!


汗をかいてる場合じゃない。涙も、かいてる場合じゃない。

桜もどんどん散ってく。

ビールもいつかは空になって、もう迎えるのは六度目の春。


今年こそ?来年こそ?

何年生きれるつもりで生きてるんだ、お前!!

もう今日がおわる。いや、今が終わった。

そう思ったヤツから、変わっていくんだろ?


真っ暗闇の未来に描き殴る蛍光ペンを求めて、

俺を変える、いやお前を変える、革命起こす幕開けの夜だ。



ヒップホップもロックもジャンルじゃないって気づいたんだ

それは魂の名前だ

ギターが一本マイクが一本、俺等は俺等の道を行くだけだ。

俺は生きてるって感じてたい

俺はここにいるってわかって欲しい

居場所はいつまでも原点で、その点をでかくして行くだけ。

悔しさの跡地で笑おう、悲しい事さえロマンで歌おう

全ての事がうまく行くよりも劇的じゃねぇか そっちの方が。



一回二回負けた位で折れちまうプライドならもう捨てたよ。

勇気や希望を、笑わない勇気だ。

それだけが俺らを運ぶぜ





今まで恥ずかしかった事、

夢や希望を真顔で語った事!あいつ痛い寒いと言われた事!身の程を知れって言われた事!!

何より恥ずかしかった事!それを恥ずかしいと思った事!!!

馬鹿にされない位に馬鹿になりたいよ、、、

毎日毎晩 夢中でやってる!!

青タンこさえて綴る生活に誰にも何も言わせやしない。

暇さえあれば種を蒔いて 暇が無くたって水をやったんだ。マイペースじゃ間に合う筈がねぇから、癒しやゆとりの逆へ行った。

逆境は最高の御馳走さ!!並ぶ白い目に頬っぺが落ちそうなくらいさ。

焦りや葛藤もあるけど、 今日もありがとう

溜息の後のヤバイをよこせよ!

自信・確信ある筈もねぇ。 だけど、いやだからこそ、半信半疑を半殺すのさ。

それだけの日々を情熱と呼ぶと思うんだ。」



「分かってる!居酒屋だけの意気込みだっていいじゃないか。小さい自分を承知の上で、それでも夢を語り合って、笑いあった時間をゴミっていうなら、ゴミでも上等じゃないか!!」



「、、、分かっている!もうそんなの分かってるよ!



だけど、それでも、ごめんな友よ、、、。俺は、もう行かなきゃいけない。いや、行きたいんだ。今日は、革命を起こす幕開けの夜だから。」



――あとがき――


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