散り際の月光 ―祟りの果てに聖剣を―

幸さん

第一楽章 新月の契り

第0話 狩りの始まり(スキップしても構わない)


或いは、これが「父」の償いなのか

原罪が雪冤せつえんされることは無いが

ここには彼の遺志が彷徨っている

ならば君たちへ、真実を伝えよう……



変貌する 光と輝きが

 狂気の使者へと

いている 聖霊たちは

 はぐれ去って


呪いという呪いはここへ流れ着いた

我らの「父」、偉大なる神よ


貴方こそが世界を創られた

上書きによって理は壊れてしまった……

罪と罰は永遠だとしても

再臨の時は――狩りの夜は来たる……

月の夜に!


剣を持て 祝福された戦士たちよ

 犠牲の血を集めるのだ

糧となれ 祟られた者たちよ

 遺志は大いなるものへ

闇を放て 終焉のおう

 全てはその末に

葬り去れ 最後の弔いよ

 月光の下、どうか彼に安らぎを


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