下手らしい

なりた供物

下手らしい

文章にして、笑い話に昇華して、食い繋いでいる。

苦しみも、落胆も、全てなんとかしようとしているが、生きていくことはずっとずっと難しい。


僕はどうやら、生きていくのが下手な傾向にあると聞いた。


何をやっても失敗ばかりだった。100点の仕事ができなかった。ミスを指摘されるとパニックに陥った。その事を誰にも相談できなかった。苦悩以上に勝る感情がないや。


三文も払えるような価値のある仕事ができているだろうか。できてないだろうな。苦しみが溢れて自分が好きな文章書きだって好きにできない。自分が笑顔になれるコンテンツを見つけられない。


何が良くて、何が悪いかわからない。苦難が多すぎて何を頑張ればいいかわからない。


特効薬なんてない。自分自身としっかり向き合うしかない。だがやましい事が多すぎて自分自身としっかり向き合う事ができない。


そうだ。


少しでも苦しみから解き放たれるために、いいねやリプライを求める承認欲求に走ったって誰の目にも止まらずに終わってゆく。文面だけの世界では自然な笑顔を作れるが、現実では全然笑えない。


結局このお話も、これで終わり。だが、こんな捉え方もできないだろうか。「こんなひどい物でも世の中に出していいんだな」と。というか、自分自身がそういうふうに肯定したくてこの文章を書いている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

下手らしい なりた供物 @naritakumotsu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る