フラクタル次元
自然物は測る定規の大きさで全長が変わる。入り組んだ形をアバウトに捉えれば始点と終点を結んだ直線だけど、入り組んだ形をトレースしていけばその数倍どころかどれだけでも膨れ上がるという話。
それが尺を半分にすると4倍になるときを二次元と考えて、次元を実数に拡張して、図形の性質を1.2次元などと称する体系。どれだけ尺を変えても同じフラクタル次元を持つ性質の図形として自己相似形図形のマンデルブロ集合を描かせるのが流行った。
その前提を知ってて見ると、「あっ!やってるやってる(笑)」って馴染みのある図形だったけど、単独で見ると吸い込まれるような、いい意味でも悪い意味でも「気持ちの悪い」図形だったのでブームが去ったらすぐ消された。
あと、見るスケールによって全貌が違って見えるという概念そのものが画一的な大量生産大量消費を前提とする資本主義社会にあわないというか資本家たちの逆鱗に触れたという側面もあるような気がする。
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