#異世界転生〜ギャルが転生とかありえない!〜

寝る子は育ちます。

第1話

髪は金髪。濃いメイクをしてルーズソックスを履いて、スカートは風が吹けば中が見えてしまうぐらい短い。よくいる高校2年生のギャル。


「えぇ〜、新作のフラペもーないの?!」


学校帰りに駅前にあるカフェに寄り、新作のフラペチーノを買おうとしたギャル。好物のいちご味なだけあり、レジ前でショックを受けている彼女の名は八口まひろ。


「うわちょー萎え〜」


「他のお飲みになります?」


「大丈夫で〜す、また来ま〜す。」


店員さんが気を使いほかの飲み物を進める八口は断り手を振ってカフェを出た。


「今日はテストもあったし、他の奴らはバイトとかで遊べないってゆーし、ついてな〜」


八口が有線のヘッドホンを付け、スマホで音楽を掛けながら呟き、歩き始めた。


(ポイッターで呟こ。"新作フラぺ買えなかったし、友達とも遊べない日#ついてない#まじだる#萎える#ギャル")

「こんなもんしょ、ん〜どっか行こっかな〜」


赤信号で止まり、スマホの一言呟くポイッターアプリを開いて新作フラペチーノが無いことを呟やき、赤信号が青に変わったのを確認して、まひろは腕を上にして体を伸ばしながら横断歩道を渡る。


「君!!危ない!!」


「え?」


振り返るとトラックが八口に向かって突っ込んできた。


避けようとした頃には遅い。もうトラックは八口に突っ込んだ。


(待って、、うち死ぬの?え?友達と遊べなくて、新作フラぺも飲めなくてその上死ぬの?ついてないにも程があるくね?)


八口は頭から大量の血、両足、両手の骨も折れている。駅前だから人も多く野次馬が沢山いる。


(いや、人が死にそうなのに写真撮るなし、何あいつら常識無さすぎ、きも、やばい意識も、、切れ、)


八口はそのまま死んだ。




______________


「いたっ」


八口は目を覚ました。森の中で。

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