俺じゃないアイツが助けたことになり、冤罪になって自分の身も危ないから助けたのは俺だって言ったけど信じてくれなかった。

激 辛

第1話

「本当に俺なんだよ」


「じゃあ、なんで今更言うのさ」


「嫌だって、その時は言う暇無かったし、まさか次の日に犯人がむしろ助けたって言い出すとは思わなくて」


「はぁ、まだ言ってるの?本当に最低だね」


幼馴染の春は、俺の言葉を信じてくれない。


事件が起きて、クラスメイトのヒロが集団で夏を襲おうとしていた。


そして、俺は暴力を振られながら、何とか助けたんだけど、その時には夏ちゃんは眠っていた。


で俺は時間なくて警察に話して、帰ったんだけどむしろ俺が犯人になっていた。


ーーー


「最低、自分がしたからっていつまでも復讐のことしか考えてないなんて」


「・・・本当なのに」


俺は事件のあとに、必死に事件について説明した。


だけど、誰も信じくれなくて、助けた夏ちゃん・・・と言うか夏の証言の際だった。


ーーーー


俺はクラスメイトから虐められ、幼馴染や義姉妹達・・・家族にも酷い態度を取られるようになった。


ーーー


そして、ある日の休みの日


「・・・お、お兄ちゃん・・・お客さんが来てるよ」


「・・・っ!」

思わず、ビクッとしてしまう。

誰だろうか、俺なんかに会いたい人なんて、どうせ俺にいいことはない。


つかいま、久しぶりにお兄ちゃんと言っていたような、幻聴だなきっと。


「お兄ちゃん・・・ごめんね」


「・・・っ?」

そして、義妹は部屋に入っていた。


ど、どうしたんだろう。


インターホンがなる。


「は、は、はい」


恐る恐る扉を開けると、俺が2番目に会いたくない、夏がいて


「本当に、本当にごめんなさい!!」


土下座をしていた。


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