あぁ、まただ

私はまた、失敗しちゃった

長い、永い、光に包まれた廻廊をひたすらに堕ちて行く

もう堕ちているのか昇っているのか、判らないくらい永く

もういったい何度目になるだろう

こんなにも美しく

こんなにも寒々しく

こんなにも哀しく

どこまでもいつまでも続いて行く

少しずつ薄れてゆく、記憶

光の廻廊を進むたびに、大事な事を忘れてゆく

それでも、運命を司るクソ女神の下卑た笑みだけはよく覚えている

ーチャンスをあげるー

ー覆せるのならやってみる事ねー

ーまぁ貴女の魂が磨耗するのが先か、運命を塗り替えるのが先か、見物だわー

あんなやつの玩具にされるのは腹立たしい

だけど、彼を助けるチャンスを得た

今度はきっと、助けてみせる

運命なんて、クソ喰らえよ！

光の廻廊を抜け切って、私の意識は真っ白になった

＊

なんとなくループものの出だしだけ書いてみました。

この後の展開は全く考えていません。

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