第2話 別に、関心ないでゴワス

利通どんが、生まれた日。

枕元にそっと。


置いておいた。

好きな竹細工。


手に取った時。

口元を綻ばせた。


でも。

おいどんの目と合った瞬間。


ギュッと。

握りしめて。


可愛い。

細工物を。


投げ捨てずに。

そっと、枕元に戻したのです。


そして。

消え入るような声で。


呟いたのです。


「別に・・興味ないでゴワス・・・」

伏せた睫毛が瞬いていたのを。


おいどんは。

切なく見ているしか出来なかったので、ゴワス。

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