昭和のツンデレ

進藤 進

第1話 別に、興味ないから

誕生日のプレゼント。

君のデスクの上に、そっと。


置いておいた。

好きなアニメのキャラグッズ。


手に取った君は。

口元を綻ばせた。


でも。

僕の目と合った瞬間。


ギュッと。

握りしめて。


可愛い。

ぬいぐるみを。


投げ捨てずに。

そっと、デスクに戻したのです。


そして。

消え入るような声で。


呟いたのです。


「別に・・興味ないから・・・」

伏せた睫毛が瞬いていたのを。


僕は。

切なく見ているしか出来ませんでした。

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