ゾランの好きの意味を理解した

ゾランさんとアイラさんと俺の三人で入ることになった

《そう言えば、ノリヒト》

《はい?》

《君は、どうして僕のことをゾランさんと呼ぶんだい?》

《それは、ゾランさんがそう呼んで欲しいって言ってたからですけど》

《ふーむ、ならゾランと呼び捨てにしてくれないかい?》

《いいの!?えっと、分かったよ、ゾラン》

《ふふ、ありがとね。それと敬語じゃなくてタメ口で話して欲しいな》

《え?いいの?》

《いいよ。僕は、君と対等で居たいから》

《分かったよ。これからよろしくね。ゾラン》

《こちらこそ、宜しく》

《あ、あの私は?》

《なんで!?》

そんなことがあったけど

温泉から上がり

ゾランに俺は、訊いてみた

《ゾランはさっき言ったことは、どう言う意味で言っているの?》

《ん~、そのままなんだけどなぁ。君が好きってこと》

《そっか、ありがとう》

《それだけかい?》

《他に何かあるの?》

《…….まあいいか》

ゾランは俺の手を握ると部屋までエスコートしてくれた

部屋の扉を開けると俺はゾランに手首を捕まれ

壁に身体を押し付けられた

そして 唇を塞がれていた

《んっ!!》

長いキスの後 やっと解放された

《ど、どういうつもりなんだよ?》

《好きだと言ったろ?だからこうしたまでだけど?》

《……そうか、ありがとう》

《あれ?驚かないの?》

《う、うん……》

《なら、もう一度しようか》

ゾランは再び俺に口づけしようとしたので止めた

《だめ!》

《なんで?》

《だって、こんなのおかしいだろ?》

《何で?おかしくないだろ?》

《だって、男同士だぞ?》

《それが?僕は、ノリヒトとしたいと思ったからそうしただけだけど?》

《なんで?なんで俺なんかに》

《ノリヒトは、自分の魅力に気づいていないんだね》

よくわからないけど

《ありがとう》

とだけ言っておいた

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