ゲームを作る会社でゲームを作っていたら何故か転生していた件について

みなと劉

起きたらよく分からない場所だった

気が付くと俺は見知らぬ部屋のベッドに寝かされていた。

どうやらここはどこかの屋敷の一室

らしい。

窓から外を覗くと、中世ヨーロッパ風の街並みが広がっていた。

その景色を見た瞬間、ここが地球ではない別の星である事が分かった。

しかし何故、自分がこんな場所に居るのか分からない。

その時、部屋に一人の女性が入ってきた。

女性は20代前半くらいに見える美しい女性

で、銀色の長い髪を持ち白い肌をしていた。

その女性は、俺の姿を見ると驚いた表情をした。

そしてこう言った。

《まぁ! 目が覚めたのですね!?》

彼女の言葉を聞いて俺は確信した。

やっぱり彼女は日本語を話している訳じゃないんだな……と。

でも何故か彼女達が何を言っているのか理解できるのだ。

恐らく彼女が使っている言語を俺の脳が自動的に翻訳しているからだろう。

そんな事を考えている間にも彼女は話を続ける。

《それにしても良かったですわ……。貴方様は一週間近く眠ったままだったのですから……。私、心配致しましたよ?》 一週間も寝ていたのか……。

道理で身体中が痛いはずだ。

そう言えば腹減ったな……。

俺が起きてから数分後、先程の銀髪の女性は食事を持って部屋に入って来た。

テーブルの上に並べられた料理の数々を見て思わず唾を飲み込む。

美味そうだ!! 早速食べようとした時、彼女は思い出したように言う。

《あ、申し遅れましたね。私は当家のメイド長を務めておりますセレナと申します。宜しくお願いしますね。さて、冷めないうちに召し上がって下さいませ。旦那様にも報告して参りますので少々お待ち下さい。それでは失礼致します》

彼女は一礼すると部屋から出て行った。

…………よし、食うか。

まずはスープを一口飲む。

んまいっ!!! 次にパンを食べる。

これもまたうまい。

夢中で食事をしているうちにあっという間に平らげてしまった。

ふぅ~満腹だぜ。ご馳走さん。

さて、これからどうするか……。

とりあえず現状を確認しよう。

まずはこの世界の事だが、これはまだ断定できない。

何故なら情報が少なすぎるからだ。

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