第3話夜更けではない
まだ、午後7時15分。
宵の口。
1人部屋で執筆活動していると、寂しくなる時がある。
1人は慣れているが、家族とは同居しないで年老いた母の面倒をみている。
同じマンションで、同じ階で、部屋が違うだけの違いはあるが、晩は努めて母と食事をすることにしている。3年前に地元の父親が亡くなり、2年前に一人暮らしは心配だから、九州から名古屋へ呼んだ。
母は学生時代は、稲沢の高校を中退して働いていたので、名古屋は慣れている。
高校を中退とは、不良だ。
だから、今更家族と同居することはない。
つらつら、おもんみるに結局、人間は1人なのだ。
家族と住んでいても1人になる時間が欲しいと思っていた。
僕は人間の出来損ないだから、自分の生活態度に文句を言われたらムカつく。
障がい者として生きて、働き、家族に金を渡している。
誰にも文句は言わせない。
足りなくて、借りる事もあるが。だが、それは真面目に少しずつ返済している。
お金が足りない。だから、転職しなくてはいけない。だが、今はその時ではない。
春から、転職活動しようと思っている。
出来れば、ライターの仕事がしたいが、中身だな。
今年の3月シナリオライターの面接をしたが、文章の弱点を指摘され僕はムッとした。
面接官は遅刻するし、対応したヤツはアニメーターの仕事のくせに、僕の作品を罵った。
それでもいい。アニメーターには理解されなかったが、遅れてきたシナリオライターは褒めてくれた。
社交辞令だが。
だが、後日、僕はそこを辞退した。会社名も名乗ってはいけないらしい。
シナリオライターの闇を知った瞬間だった。
ま、これからもライターの仕事は検索する。
何かを書いて置けば、それがポートフォリオとして使えるので、無駄にはならないだろう。
ということで、今夜の睡眠薬を飲もう。
多分、また、夜中に目覚めて書くかも知れない。
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