第3話 授業時間

 席替えしての初めての授業は英語だった。

「はい。それでは宿題のワークを回収するので後ろの席のひと集めてきてください。」

「丸、ワークちょうだい。」

「あ、はい。お願いね梅子ちゃん。」

すると梅子はその場に座り込んでしまった。その状態で青空に向かって手を差し伸べた。なんと青空が梅子の手を握ったのだった。それを見た私たちは笑ってしまった。それはまるで恋愛学園もののワンシーンの様だった。すると梅子が

「プリントちょうだい!」

と一言。青空が

「あ!そう言うこと。ごめん」

そんな事があったが窓側の席の一軍女子、男子の視線は冷たかった。

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